11月の終わりに1本目のアドベントクランツに火が灯り、
いよいよ23日、4本目のローソクに火が灯ります。
そう、その日は保育園最後のクリスマスページェント。
大陽は年少さんの時から、年長さんの演じる博士の役にずっと憧れ
やっと今回その役が回ってきました!
ページェントについてざっとご説明。
演目は「キリスト誕生」。
役どころとしては
マリア様 ・・・ 言わずと知れたキリストさんのお母さん(女子の憧れの役!)
ヨゼフ ・・・ マリアさんの旦那(登場回数多いもののセリフ少なく、マリアさんのヒモ的存在)
博士 ・・・ 4人の博士(衣装がかっこよく男子憧れの役)
羊飼い ・・・ 心のやさしい人たち
宿屋 ・・・ 読んで字のごとく「宿屋」
星 ・・・ 歌いながらキラキラする
天使 ・・・ 衣装がかわいい・女子の競争率高し
ひつじ ・・・ セリフなし(這いずり回る)
主要役どころのマリアさん、ヨゼフ、博士は年長さんがだいたいやることになっているのですが
縦割り保育のため各学年の人数にバラつきが・・・
今回年長男子はたった3人。
憧れの博士になれたことを有頂天に喜んでいた大陽。
しかし、12月のある日の帰り道・・・
「おかあさん、今日ね、手洗いしよったら先生が来て
『たいようくん、ヨゼフやってみん?』って・・・
ヨゼフ、やる人おらんのんよ。
いっぱい考えて、オレ、やってもいいよって先生に言ったんよ・・・」 と告白。
はぁ~!?
あとの年長男子二人はっ!?
何の役やるん!?
「宿屋・・・」
はっ??????
宿屋!?
「(宿は)あいてません。」
こんだけしか言わんのになんで宿屋大人気なんっ!?
ヨゼフなんかセリフ少ないけど登場回数多いし、宿屋よりいいじゃんかーーー
こっちは3年待っての博士じゃん!!!!
↑ここまではわたしの心の声。
でも大陽がいいカッコして先生に「オレ、やってもいい」って言った気持ちもわかる。
帰って先生からのお便りが。
『たいようくん、ヨゼフやるって言ってくれたのですが、我慢しているみたいで・・・
おうちでも本心を聞いてみてください』 とのこと。
大陽のどっちの気持ちを尊重したらいいんじゃろ・・・
でも、これはわたしが決めることじゃない。
本心は裸で向かい合って聞け!ってことで(いい加減(笑))
お風呂で話し合ってみました。
「おかあさん、大陽がいろんなこと考えてヨゼフやるって言ったのすごいと思うよ。
よく頑張って言えたと思う。
でもね、やっぱり本当にやりたいことやったほうが、ページェント楽しいと思うんよ。
大陽がほんまにやりたいのってなに?」
って聞くと、
「たいちゃん、やっぱり博士やりたい!」
次の日、先生に本当の気持ちを言うの、相当勇気がいったみたい。
朝、すごく不安そうな大陽を「がんばれ!」と抱きしめることしかできず・・・
こっそり事の成り行きをお便りに書いて先生に渡したんだけど(笑)
夕方迎えに行った時の晴れやかな顔っ!
「博士になれたーーー!!!」
先生の話によると、朝教室に入るなり、やっぱり博士やりたい!って宣言したそう。
『わたしもいつも力になってくれる大陽くんに甘えてしまって・・・
でも博士に決まって本当に嬉しそうでした!』 と先生。
いろんな葛藤を小さな心と頭で抱えて、自分で解決した大陽。
その葛藤も、今から成長とともにやってくるそれに比べればはるかに小さいけど
確かに一つ乗り越えたあとのページェントは
きっとこの子の中にも、わたしの中にもおっきな満足と感動を与えてくれるはず。
23日の本番。
ちっちゃい博士、がんばれ!